先日、検索キーワードでこんなのがありました。
せっかく見て頂いたのですから、例文を書いてその解説をします。
ただし、そのまま訳しても面白くないので、妄想力を働かせてシチュエーションを設定し、海外営業の経験も踏まえつつ書いてみます。
目次
納期は8週間以上かかる 英語 : 例文
Unfortunately, the lead time is more than 8 weeks, around 10 weeks after receiving order.
[訳] 申し訳ありませんが納期は受注後8週間以上、約10週間かかります。
ではなぜこのような英文にしたのか、説明します。
冒頭に "Unfortunately" を付ける理由は?
このような検索をされた理由を推測すると、お客さんからもっと早く出荷できないかと催促されているか、標準的な納期を無視して到底無理な納期問い合わせがあったのではないかと考えます。
「無茶言うな!」と心の中で思っても、実際に口に出す事は難しいです。ですので、やんわりと「無茶言うな!」と言う意思を伝えるため、冒頭に "Unfortunately" と付けました。
「申し訳ありませんが」と訳しましたが、謝るつもりは全くありません。
「納期」を "lead time" とした理由は?
"lead time" は、"L/T" と略されたりします。
学術的な根拠はありませんが、20年近い海外営業の経験から言うと 「納期」は "lead time" と表現するのが一番しっくりきます。
注文を受ける→生産する→出荷すると言う流れのモノの納期は lead time だと感じるんですよね。でも、例えばピザの delivery って言いますがあれもこの流れですけど delivery って言いますよね?
まあ、よくわかりません。経験上 lead time と言った方がいいかな、というくらいの根拠です。
"around 10 weeks" を追加する理由は?
検索キーワードにはなかった "around 10 weeks" と言う表現を追加しました。
「8週間以上かかります」とだけ回答すると、「じゃあいつ出来るの?」と聞かれることは間違いありません。
「Aはできますか?」
「できません」
と言うより、
「Aはできますか?」
「AはできませんがBならできます」
と言う方が相手にとって親切な回答だと思います。
"after receiving order" を追加した理由は?
"after receiving order" は "ARO" とも略されます。
私も多々経験しているのですが、お客さんはわがままです。
納期問い合わせから1ヶ月後に注文して、「以前聞いた納期でよろしく」などと平気で言います。もちろん無理です。
後々そのような嫌な思いをしないために、納期の起点を明確にしておくと良いと思うので、"after receiving order" を追加しました。
主旨を汲み取り、わかりやすい英語にしましょう!
機械的に英訳するだけでは相手が本当に知りたいことを伝えられない場合が多いです。
今回は検索の意図を妄想して想定されるシチュエーションに合わせた英文を作ってみました。
相手が本当に知りたいことは何なのか、それを汲み取り、わかりやすく伝えることができれば、「仕事の出来るヤツだ!」と思われるかもしれません。
英語ができると仕事も楽しいですよ!こちらの記事も参考にしてみてください。
検索キーワードをネタに軽い気持ちで書き始めましたが、オンライン英会話1レッスン分くらいの価値ある内容だと思いますよ!