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船の遅れを英語で説明 「累積遅延」: 現役海外営業が書く英文と解説

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「累積遅延」って船が遅れる原因として良く聞きます。これ、パッと英語に出来ますか?

自分のお薦め表現は “delay from previous shipment” です。

自分も最初は上手く英語に出来ず、”accumulative delay” などと直訳していました。何を言っているんでしょうね。今思えばちょっと恥ずかしいです///

今回は「累積遅延」を”delay from previous shipment” と訳す理由について考えてみます。

船の遅れに関する基本的な英語表現は 船の遅れを英語で説明 : 基礎編 – 現役海外営業が書く英文と解説 で詳しく書いていますので参考にしてください。

累積遅延ってどう言うこと?

累積遅延と言う言葉を見れば、遅延が累積したんだな、と何となくわかります。わかったようで良くわかりませんが。

コンテナ船は直通でピストン輸送していると言う事はほとんどありません。以前の記事でも紹介しましたが、こんな感じで各地をグルグルと回っています。

こんな風に航路をグルグル回っていて各地で遅延が発生すると、どこの港で何日遅れたのか一々説明していられませんし、もうどうでも良くなります。どこへ行っても遅れるのですから。

ですので、そう言ったものを全部ひっくるめて「累積遅延」と呼ばれています。

少し乱暴な言い方をすれば「どこへ行っても遅れるから一々説明していられないけど結果的に遅れています(察して!)」と言うところでしょうか。

累積遅延の英語表現を覚えたきっかけ

私が「累積遅延」を “delay from previous shipment” と覚えたきっかけは船社さんのレターでした。

ある中東のお客さんが船の遅れに激怒し(怒られてもどうしようもないのですが)、船社さんのレターを要求されました。

何か解決する訳でもないけど、一応もらっておこうと少々面倒に思いながらもらったレターにこの表現がありました。

これを見て、ああ、こう表現すればいいのか、と目から鱗が落ちる感覚でした。

どこにどんなチャンスがあるのかわかりませんので、何事も経験しておいて無駄にはならないですね。

単語の意味ではなく内容の意味を訳しましょう

わからない表現はどうしても日本語の単語を直訳してしまいがちなのですが、それだと余計に訳が分からなくなってしまいます。

冒頭に書いたように、私が「累積遅延」を “accumulative delay” と訳してしまったように、単語を直訳してしまうと自分でも何を言っているのか良く分かりません。

累積遅延と言うのはトピックとなっている港に至るまでの航海で積み重なった遅れのことなんだな、と考えれば “delay from previous shipment” は非常に分かりやすい表現だと思います。

「累積遅延」

たかが漢字4文字ですが、いざ英語に訳そうと思うとなかなか難しいものですね。

今回は私にとっても新たな気付きとなり、非常に良い経験でした。

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