「日本人は曖昧ではっきりものを言わない」と良く言われます。
今回は白黒ハッキリさせないと気が済まないベルギーのカフェ店員さんのお話です。
ベルギーの首都ブリュッセルには Le Grand と呼ばれる広場があり、色々なショップやカフェで賑わっています。下の写真は Le Grand で絵を描いていた人から買ったものですが、こんな雰囲気です。いかにもヨーロッパって感じのいい雰囲気でしょ?
近くには残念スポットとして有名な「小便小僧」の像があります。行って見ましたが、確かに「ああ・・・うん。」と言う感想です。
この日は休日だったので、柄にもなくオシャレなオープンカフェに入り、昼間からビール飲んでいました。ベルギービール最高です!
少し離れたテーブルに日本人の大学生くらいの女の子二人組がいました。しばらくすると、不愛想なおじさんがオーダーを取りに来ます。女の子たちはコーヒーか何か頼んだらしいです。すると、そのおじさんは
「シュガーは入れるか?」
と質問しました。
女の子たちは少し考えてから
「A little (少し)」
って答えました。そうしたらそのおじさん、ものすごく不機嫌そうに大声で
「Yes or No!」
って聞き返しました。何もそんなムキにならなくても・・・
女の子たちは勢いに押されて
「Yes・・・」
って答えてました。
「日本人は曖昧ではっきりものを言わない」と良く言われますが、コーヒーにシュガー入れるかどうかでそんなムキにならなくてもいいんじゃない?
ちなみにヨーロッパでは有名ですが日本人の言葉を訳するとこうなります。
難しい = No
帰って上司と相談します = No
日本人同士では、面と向かって断ることに対する配慮ですが、海外ではそう言うニュアンスは伝わりません。日本と商売をしている人は理解していますが、そうで無い人にとってはとても奇妙に思えるそうです。
「はっきりNo って言えばいいのにな。お互い手間が省けるのに」
とお客さんから言われたことはあります。
文化や考え方の違いなので、どちらが良い・悪いと言う話ではありませんが、こう言う事もあるよ、って覚えておいて損はないと思います。