"It's enough."
直訳すると、「それは十分です」となりますが、使いどころによっては注意が必要です。
「もう十分です、ありがとうございます」
例えばレストランやバーなどで、もうお腹いっぱいなのに更に何かをすすめられたとき、
"Thank you. It's enough."
と言うような場合に使います。日本人が通常考えるのはこの場合ですね。それ自体は使いどころを間違えなければ問題ありません。
「いい加減にしろ、もううんざりだ!」
実際にはこっちの意味で使われるときの方が圧倒的に多いです。
口論になった時とか、無茶な要求をされた時、不毛な議論が続く時などに、
"It's enough!"
とキレる感じですね。
ですので、ビジネスの場面でこんなことを言われたら、相当ヤバい状況だと考えてください。
私は20年近く海外との取引を経験した来ましたが、面と向かって言われたのは1回だけです。確かに、言われても仕方ない状況でした。
ただし、理不尽な要求を繰り返すお客さんには何回か言ったことがあります。日本人は文句を言わないと思われていますが、言うべき時にはハッキリ言いましょう。
ですが、言われる場合も言う場合も、相当ヤバい状況であることには違いないので、そうならないように、事前に気を付けましょう。
覚えておく必要はあるけど、使いどころには要注意!
"It's enough." というフレーズは、取りあえず覚えておきましょう。
自分から使う場面は少ないと思いますが、相手に言われたら要注意、ということだけは頭に入れておいた方がいいと思います。