前回ルーマニアで抜き取りスリに遭った話を書きましたが、今回はアメリカで起きたちょっとしたトラブルと言うかハプニングです。
ある時アトランタ滞在中に、ホテル内禁煙だったのでホテルの前の道路でたばこを吸っていました。(ちゃんと灰皿置いてあるところですよ!)
ちなみに、アトランタはキング牧師の出身地であり、ジョージア州の州都で、コカ・コーラやデルタ航空、CNNの本社がある大都市です。
少し微妙な観光地として、Underground Atlanta と言うショッピングモールがあり、自分が行った時は、ほぼ柄の悪そうなブラザーばかりでした。売っているものも金ピカのネックレスだったり、ベルト用のゴツイバックルだったり、ブラザー御用達の雰囲気です。ちょっと勇気がいりますが、ネタとして一度行ってみるのも面白いかもしれません。
話がそれましたが、その時は特に何をするわけでもなく、ボーっとたばこ吸っていました。
「兄ちゃん、オレにもたばこ分けてくれよ」
ある人が声をかけて来ました。見るからに怪しいです。ですが、たばこ分けてあげるくらいいいか、人目も多いから、そんなに深刻なトラブルにはならないだろう、と思って、たばこ分けてあげてしばらく二人で吸っていました。
彼が言うには、
「オレ今、刑務所から出所してきたばかりなんだよ。ほらこれ見てくれ」
と言ってバーコードの入ったリストバンドを見せました。本物かどうかなど、もちろんわかりません。
「大変だったんだねー」
などと適当な相槌打っていたら、
「家に帰るための電車代がないから$5くれ!」
ストレート過ぎて逆に好感が持てます。ちょっと設定が甘い気はしますが。
あいにく$5札の持ち合わせがなかったので、$10渡して、
「余ったらコーヒーでも飲んでくれ」
と言って渡しました。お人好しですね。まあ、いいんですけど。これも一種の国際交流です。彼のストレートさが気に入りました。
彼は大喜びして、
「あんたいい人だな! God bless you!」
と言い残してご機嫌で去って行きました。
彼にも色々事情があるのでしょう。$10で喜んでもらえたならまあいいか、と思いました。
ですが、自分が取った行動は海外旅行慣れしていない人にはお勧めしません。もしそんな人に出会ってしまったら無視してさっさとその場を離れましょう。自分の身は自分で守らないといけませんし、トラブルは未然に防ぐことが一番大切です。
「君子危うきに近寄らず」を心掛けましょう。
ちなみに、関西弁っぽく日本語にしていますが、もちろん全部英語での会話ですよ!
電車代$5くれ!(アメリカ)
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