途上国では理不尽な因縁を付けられて賄賂を要求されることが結構あります。そんな時は素直にあきらめましょう。
ベトナムへ修理に行った時のことです。修理に必要な部品を段ボール3箱分用意しました。今もそうだと思うのですが、「修理用部品」であれば関税はかかりません。ですが、行先はベトナムです。どんな言いがかりを付けられるかわかりません。念のため invoice等の書類だけは用意しておきました。
ハノイ空港に着いて、ゲートを通る時、予想通り止められます。
「この箱の中身は何だ?」
「修理用部品です。」
「では税関に申告しろ」
来ました!予想通りです。が、この程度では驚きません。
「修理用部品には関税はかからないし申告の必要も無い。そんな事はプロフェッショナルであるあなたの方が良く知っているでしょう?」
正論で煽ります。
「では引き渡す訳にはいかない」
「じゃあどうすればいいんですか?」
「申告して明日引き取りに来い」
「明日お客さんのところに行くので、困ります。それにさっきも言いましたが、修理用部品には関税はかかりませんよ?」
もうバレバレなんですけど、知らない振りして更に煽ります。
「いや、引き渡せない」
「じゃあどうしたらいいんですか?」
係官は少し離れたところに自分を連れて行ってこう言いました。
「パスポートに$50挟んでオレのところへ持ってこい」
キター!
言われた通りに払うのも面白くないので、パスポートに$40挟んで
「手持ちの現金は$40しかない」
って言ってやりました。そうしたら、その係官は
「まあいい。さっさと荷物持っていけ」
で、無事に荷物を引き取れました。
途上国ではこう言った事は日常茶飯事です。絡まれたらお金で解決するしかないので、US$は少し多めに持ち歩いておくといいですよ。
海外ではこんな人たちに遭遇してしまうこともありますが、今回みたいなことは避けようがないですね。
賄賂は税金だと思ってあきらめる(ベトナム)
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