以前真面目で律儀なドイツ人タクシー運転手の話を書きましたが、日本人も負けてません!今回は真面目で律儀な日本人機長さんのお話です。
ある時、フランクフルトから上海経由で日本に帰る予定でした。上海で機内に乗り込みましたが、なかなか出発する気配がありません。機内がざわめいてきた頃、機長さんからアナウンスが入りました。
「皆様お待たせして申し訳ありません。機長です。ただいま急遽軍の演習が始まり、飛行が制限されております。制限がいつ解除されるか分かりません。お忙しいところお待たせして申し訳ございませんが、解除され次第出発致しますので、暫く席に着いたままお待ちください。」
中国もなかなかやりますね。言って見れば不可抗力です、こんなの。航空会社に責任があるなんて誰も思いません。
結局、機内で1時間程待ちました。すると、また機長さんからアナウンスが入ります。
「皆様お待たせして申し訳ございません。機長です。ただいま飛行制限が解除されましたので、これより出発致します。」
「遅れを取り戻すために全速力で飛びますので、多少揺れるかもしれませんが、ご了承願います。」
え?!
今まで数百回飛行機に乗ってきましたが、こんなことは初めてです。
確かに普段ではあり得ないくらい揺れていました。機長さん必死だったんでしょうね。機長さんの責任じゃないのに。
結局定刻より30分遅れ位で着きました。1時間遅れで出発したので、30分くらいは後れを取り戻したことになります。かなり無茶したんでしょう。自分の中で、一気に機長さんの好感度アップです。
この件があって以来、自分はJ〇L派からA〇A派に変わりました。
真面目な機長さん(日本)
投稿日: