海外と仕事をするうえでまず戸惑うのが、相手をどう呼んだらよいのか、ということだと思います。
欧米ではファーストネームで呼び合う習慣がありますが、日本ではよほど親しい間柄でない限りは、ファーストネームでは呼びません。
名前の呼び方はいきなり文化のギャップを感じてしまい、気が引けるところです。では実際にはどうしたらよいのか、経験を踏まえて説明します。
外国人も遠慮する
相手のことをどう呼んだらよいのか、あなただけでなく実は相手も同じことを悩んでいます。
仮に私の名前が Kuniwo Sato だとします。
特に仕事で関係する場合、日本人を知っている外国人は呼び捨ては失礼だと考え、まずは "Mr. Sato" と言うでしょう。少し慣れたら、"Sato-san" とか "Kuniwo-san" くらいにはなるかもしれません。
でもこれだと何か距離を感じてちょっと寂しいですよね。これから付き合っていくのですから、もう少しフレンドリーになりたいです。
それに、英語でコミュニケーションを取る以上、英語の習慣に従った方が何かとスムーズです。では first name で呼び合うにはどうしたらいいのでしょうか?
"Call me [first name]"
では実際にはどうしたら良いか。ちょっとしたロールプレイで説明しましょう。
私 Kuniwo Sato が Steve Williams さんに初めて会ったとします。その場合、このような会話をすると良いと思います。
(K : Kuniwo, S : Steve)
K : Hi, nice to meet you. My name is Kuniwo Sato. Call me Kuniwo.
S : Hi Kuniwo, nice to meet you, too. I'm Steve Williams.
K : Can I call you Steve?
S. Of course, Kuniwo!
と、こんな感じでスムーズに自己紹介が出来ると、今後呼び方で悩む必要もないので一気に親近感が湧きますし、相手も安心します。この場合、いきなり Steve と呼んでしまってもいいのですが、念のため "Can I call you Steve?" と聞いておいた方が無難です。
この自己紹介パターンはどんな場合でも使えますので、覚えておくといいですよ!
First name は親近感の証
先ほどのロールプレイのように、スムーズに自己紹介が出来るとお互い親近感が湧きます。間違いなく今後も良い関係を続けられるでしょう。
初対面の相手にはまず自分から "Call me [first name]." と言って、相手があなたの呼び方で悩まなくて済むようにしてあげましょう。
あなたから first name で呼んでくれ、と言い出す事は相手に取っても余計な心配をしなくて済みます。せっかく出来た新しい人間関係ですので、少しでもスムーズにスタートしたいですからね。
あなたも機会があったら是非 "Call me [first name]." のフレーズを使ってみてください。