仕事と英語の関係でよく使われる表現があります。
「仕事で英語を使う」
「英語を使って仕事をする」
これって似ているようで結構な違いがあると思います。仕事・英語への向き合い方が大きく違うと思うのです。最近少し気になったので、一体どんな違いがあるのか、少し考えてみました。
「仕事で英語を使う」
この場合、主体はあくまで「仕事」です。言い換えると、「仕事をするために英語を使う」となります。今の自分はこの考えです。恐らく実際に仕事上英語を使っている方はこちらの考え方をされている方が多いのではないでしょうか?
「英語を使って仕事をする」
先程のと比較すると、こちらは「英語」が主体に思われます。極論を言えば、仕事は何でもいいのです。英語が使えれば。学生時代の自分はこう考えていました。仕事上英語を使っていない方がそのような仕事をしたいと思う時にこの考え方になるのだと思います。
英語と仕事、どっちが優先?
わかりやすい例を挙げてみましょう。志望動機として「英語を使った仕事をしたい」と言う事はあっても、「仕事で英語を使いたい」と言う事はほとんど無いですよね?
理由は簡単です。やりたいと思う仕事の内容を知らないからです。英語は知っている、だけど仕事内容は知らない。こんな場合に「英語を使って仕事をする」となるのではないでしょうか?
先ほども書きましたが、自分も学生時代の就職活動では「英語を使った仕事をしたい」と散々アピールしてきました。今思うと、何か、もう、ごめんなさい・・・と思ってしまいます。
無事英語を使った仕事に就いて暫く経った頃、ふと思いました。
「英語ができても仕事ができなかったら意味ないのでは?」
これ、厳しいけれど現実なのです。20年以上海外営業として働いて来て本当にそう思います。やっぱり仕事優先です、英語より。仕事の場面では仕事の能力を磨くべきなのです。
仕事上の英語力を伸ばすには?
では仕事の場における英語力はどうやって伸ばしたら良いのでしょうか?身も蓋も無い言い方をしてしまえば、「場数を踏む」「痛い目に遭う」「恥ずかしい思いをする」、これだと思います。
積極的にミーティングや電話・メールで英語に触れる機会を増やしましょう。そして、痛い目や恥ずかしい目に沢山遭いましょう。そうすれば嫌でも英語力は身に付きます。同じ過ちを繰り返したくないので。
やっぱりね、楽な方法なんてないんですよ。こればっかりは諦めると言うか割り切ると言うか、そのくらいの気持ちが必要なんじゃないでしょうか?
とは言え、毎回毎回ダメージを食らって、会社に損害を与えるようなことばかりでは困ります。一つの方法として、「場数を踏む」「痛い目に遭う」「恥ずかしい思いをする」場を仕事以外で経験することも英語力向上には有効だと思います。
今はビジネスシーンに特化したオンライン英会話もありますし、そう言ったサービスの活用は良い方法だと思います。「英語を使った仕事をしたい」と考えている方、将来に備えて今から取り組んでみるのも悪くないと思いますよ?
また、バリバリに英語で仕事をされている方も、ワンランクレベルアップするためには良い機会かもしれません。
あーあ、自分の若いころにこういう事に気づいていたらあんなに苦労しなくて済んだのになあ・・・
あくまで個人的見解ですので、悪しからず。