海外では飛行機でも電車でも時間通りに出発することはまずありません。遅れるものだと最初から思っておけば気が楽です。
ただし、乗り継ぎの場合はそうはいきません。
ある時、ミルウォーキー→シカゴ→アトランタと言うルートで飛行機に乗ることがありました。ところが、ミルウォーキーの天候が悪く、出発が1時間近く遅れました。乗り継ぎに間に合うのか、非常に心配ですが、どうしようもありません。
ようやくシカゴに到着して、飛行機を降りたら既に final call のアナウンスが流れています。
「Mr. くにを、アトランタ行きフライト、あなたが最後の乗客です。今すぐ搭乗ゲートに来てください」
マジかよ・・・シカゴの空港って広いんですよね・・・走りましたよ、必死で。
アトランタ行きの搭乗ゲートにようやく着いたら、まさに閉まるところでした。
「ちょっと待ってくれ!オレがくにをだ!」
と言って何とか乗せてもらいました。
ハアハア言いながら機内に入ると、乗客の皆さんの冷たい視線が・・・いや、自分のせいじゃなくて、前の便が遅れたからなんだけど・・・
席について暫くすると、機内アナウンスが流れます。
「皆様お待たせ致しました。機長がただいま到着致しましたので、これより出発致します」
What?
どうやら機長さんも自分と同じ便に乗っていたようです。何故か拍手が起こる機内。アメリカ人のテンションは良く分かりません。これで無事出発しました。
察しの良い方は気付いたかもしれませんが、そんなタイミングで乗り継いだらスーツケースは間に合いません。予想通り、自分のスーツケースはこの便に乗っておらず、2時間後の次の便で届くとのことでした。アトランタ空港で2時間待ちぼうけです。
その日は特にお客さんとの予定が無かったので良かったのですが、必死に走ったのは何だったのか、と。
まあ、海外旅行あるあるだと言ってしまえばそれまでですが、なるべく時間に余裕を持ったスケジュールを組んだ方がいいですね。
あと、空港のアナウンスはしっかり聞いた方がいいので、英語力を身に付けておくことも忘れずに!
「Mr. くにを、あなたが最後の乗客です」(アメリカ)
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